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MM-06

MM-06

MM-06
MET2023
12/1(金)~12/8(金)
いつでも視聴可能
MM-06
先端技術
AIとweb3が拓くデジタルの未来に日本の哲学を
私たちは、AIとweb3が、ビジネスや法律、社会の働きを自動的に調整するようなプログラム化を可能とする時代に生きている。テクノロジーによって法や倫理さえプログラムすることが可能な時代だ。これは、人間の活動を大幅に強化するが、良いことも悪いことも区別なく強化してしまう。このような時代に、日本の哲学は、私たちがどう良い方向に進んでいけるかという貴重な示唆を与えてくれる。デジタルトランスフォメーション(DX)を通じて、共に価値を作りだすための知恵を与えてくれる。お金に還元できず、産業革命以降の好景気の時代には見過ごされていた価値、標準化された人間・単一文化・成長・競争の反対にあるこうした価値は、私たち次第でweb3やAIを使って理解し支援することができる。私たちは、日本の哲学とweb3/AIを掛け算することで、還元主義的で抽象的かつ脆弱なシステムから抜け出す道を見つけ出すことができる。例えば「生きがい」というコンセプトは本質的に成長や規模拡大を必要としない目的意識で、純粋な経験(一期一会)や違いを謳歌することに私たちを導いてくれる。私たちが本能的に規模拡大や単一化に傾くべきではないと強調する哲学コンセプトである。このコンセプトは、拡大することなく、自身の中核となる価値を保ったまま、技術的進歩と調和して共存する方向に私たちを向かわせる。web3とDAOは、現在の競争と成長志向を加速させることも可能だし、協力に焦点を当てた目的志向の価値体系づくりを可能とする方法をもたらす。
本講演では、日本人の価値観とテクノロジーの発展が融合し、より持続可能なデジタルトランスフォーメーションが実現する未来について、現代社会に取り入れるべきマインドセットを紹介する。
伊藤 穰一 氏
伊藤 穰一 氏
株式会社デジタルガレージ
共同創業者 取締役 Chief Architect
千葉工業大学
学長
デジタルアーキテクト、ベンチャーキャピタリスト、起業家、作家、学者として主に社会とテクノロジーの変革に取り組み、民主主義とガバナンス、学問と科学のシステム再設計など様々な課題解決に向けて活動中。

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株式会社マクニカ MET2023事務局